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上京&新婚生活と、リウマチ治療と、不登校ひきこもり経験と、妊娠と、ペットのオカメインコと…なんでも書いてよかろうもん! そんなブログです。

2022年12月19日月曜日

リウマチになって良かったこと

関節リウマチって、どんなイメージがありますか?

お年寄りのお婆ちゃんが曲がってしまった手足を、かかりつけ病院で治療してもらっているイメージがあると思います。

しかし実際は、30代から50代の女性が発症しやすいそうです。

私は昔から健康で大きな病院に一度もかかったことがありません。母は体が弱いですが、親族にリウマチがある人はひとりもいません。でもある日突然、私はリウマチを発症しました。今は早期治療を始めたおかげでとても状態は良く、寛解状態だと医者から言われています。

私がこうなったきっかけは、仕事中に無理をして手首を酷使したあとに、痛みがとれず、それが1ヶ月以上治らなかったことでした。

仕事柄は工場の力仕事でしたので、以前にも手首を痛めてガングリオンができたことがありました。今回もまた同じように何週間かすれば治るだろうと思っていました。ところが、1ヶ月経っても治らなかった手首の痛みは次第に両方の手に広がってゆき、肩や、膝、腕とあちこちに広がり、まるで痛みが転移していくように毎日どこかが痛いのです。腕が痛くて上げられないときは車の運転が難しく、怖い思いをしながら毎日通勤し、膝が痛めば階段の上り下りがキツく、職場の和式トイレが使えない、ひどい時は歩くことも辛く、とても仕事どころではありません。それでも工場の仕事は体を使わないことは出来ませんから、ひたすら我慢しました。夜寝ているときも、急に体が痛み始めて眠れない日々もありました。ここから診断されるまでが長く、半年間も痛みに耐えることになりました。

最初は、近くの整形外科クリニックで診察してもらい血液検査をしました。結果は「関節リウマチかどうか不明、まだ若いから他の膠原病の可能性もあるので大きな病院へ行って検査したほうが良い」と言われ、地域で一番大きな大学病院を紹介してもらいました。

次に大学病院へ行くと、他の膠原病の可能性は無く、やはりリウマチを疑われましたが、まだ治療するまでの段階になっていない状態らしく、湿布と強めの痛み止め[ロキソニン]を処方されるだけでした。そこから半年間はロキソニンで痛みを紛らわせるか、湿布で冷やすしか治療方法はありませんでした。リウマチはその日によって症状が違っているため、診察日が連休明けだったりすると、リウマチだと診断されないんですよね。「仕事が忙しくて休めないから」と後回しにしないで、忙しいときこそ早めに病院で診てもらうべきでした。仕事が繁忙期を過ぎた後で、後回しにしていた病院に行った日、ついに関節リウマチの診断を受けて、ようやく治療を始めることになったのです。治療薬の[メトトレキサート]は週に1度だけ、副作用を抑える[フォリアミン]も次の日に1度服用するだけでしたが、薬はとてもよく効きました。治療薬のおかげで体はすごく楽になりました。このような治療ができなかった昔は大変だったそうですね。痛みの原因を止めることが出来ないので、痛み止め薬で紛らわせるしか方法がなく、リウマチは「不治の病」と言われていたようですから。医療の進歩と恵みに感謝して、ありがたく今日を過ごせます。

私の仕事は、大学卒業後に正社員で5年間続けてきた仕事でした。所属は製造の部署で、納期に追われる過酷な現場です。それでも高校生で不登校とひきこもりを経験した私にとって、ここまで続けてきたことは誇らしく自信になっていました。もう少し、あと1年は続けたいと思っていましたが仕事で無理をすればまた体が痛みました。私は仕事を辞める決心をして、お付き合いしていた彼と結婚することにしました。

私がリウマチになって良かったことは、一度歩みをとめて、人生を見つめなおすきっかけができたことです。「結婚はまだ先のこと。もっとちゃんと自分が成長できてから」と先延ばししていた結婚を決めるきっかけになったからです。

会おうと思えばいつでも会える人、行こうと思えばいつでも行ける場所、毎年開催されるイベントや行事、今持っている自分の仕事………それらがいつまでもあり続けると思いますか?

あたりまえのことを失ったとき、人生の妨げになるような障害や、病気、災いが起こったとき、誰でもひどく落ち込みます。時間がかかっても、受け入れられないこともあると思います。でも、いつか意味を見つけることができたら、今よりもちょっと前向きに、自分を明るい方へ連れて行くことができるような気がします。

祖父と祖母の墓地がある場所
2020年、西日本豪雨災害でひどい被害があった大分県の天ヶ瀬温泉地
廃墟の旅館が多かった

2020年
コロナ流行で世の中がマスク不足で値段が上がり、手作りしたこともあった


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