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上京&新婚生活と、リウマチ治療と、不登校ひきこもり経験と、妊娠と、ペットのオカメインコと…なんでも書いてよかろうもん! そんなブログです。

2022年12月23日金曜日

私のオカメインコと、捨てられたセキセイインコ

鳥の飼い主さんや、ペットを飼われているすべての方には、辛い話になります。読むときは注意してくださいね。


オカメインコのキューちゃん

私の家には、10歳になるオカメインコがいます。まだ私が20代の学生のころから、大事にお世話してきました。昔なら鳥は鳥カゴの中で過ごす生き物で、鳥カゴの外で遊ばせたりせず、触れ合うことなどなかったでしょうが、今ではコンパニオンアニマルと言われ、鳥は観賞用のペットではなくなりました。それに、犬猫より安価で初期費用が高くなく、集合住宅でも飼いやすいと思われるためか飼う人がどんどん増えているようです。

しかし、実際は初期費用以外の費用が結構かかりますし、集合住宅で飼うには意外と鳴き声が大きかったりして、飼ってみなければ分からないことがたくさんあるでしょう。鳥を飼われたことがある方なら分かるはずです。

手作りした暖簾の向こう側にはキッチン

特に注意しなければならないことは、ペットの脱走です。私は飼っているオカメインコを毎週放鳥させるとき、絶対にドアを開けっぱなしにしない、絶対に窓を開けないようにしています。また、ワンルームで飼っていたときは、暖簾をかけてキッチン等の危険な場所へ飛んで行かないように間仕切りをしていました。一度でも小鳥が外に出てしまえば、ほとんどの場合、帰って来ません。「外に出る=死ぬ」と言っても大げさではないです。

それでも、運良く迷子の小鳥が保護されることもあります。保護した人は飼い主を探しますが、もしも飼い主側に探す意思がなく捨てられた小鳥だった場合は、保護した人が飼うか、飼わないか選ばなければなりません。

ある夏の日、私は買い物へ行った帰り道を歩いていると、道端で一羽のセキセインコを見つけました。きれいな青い羽に幼い顔をしたインコで、まだ上手く飛べないのか歩道に落ちていました。私が驚いて立ち止まっていると、インコは飛び上がって近くの木の枝に止まりました。このあたりにはカラスや、大きな野鳥や、野良猫も多く、野生では目立ち過ぎる色をしたこのインコが果たして生きていけるのか心配になりました。インコはまだ手が届きそうな低い位置に止まっていて、手が届きそうです。私は買い物袋を歩道に置いて、このインコを捕まえることにしました。この時もっとよく考えるべきでしたが、昔飼っていたセキセイインコに似ていてどうしても放っておけません。20〜30分くらいかけてようやくインコを捕まえました。怖がらないように持っていたハンカチで緩く包みこみ、何度かインコに噛まれながらもどうにか自宅まで運びました。

自宅に着き、すぐに小型の鳥カゴに迷子のインコを入れました。幸い家には飼っているオカメインコを移動させるときに使うカゴが余っていたので良かったものの、無ければ何か箱に入れないといけません。外で拾った動物と、もともと飼っている動物を接触させるのは危険です。喧嘩したり、病気をもらうリスクを考える必要があります。

翌日、保護したインコは警察に届け出を出して飼い主が探していないか調べてもらいました。警察へ届け出るときは「もし飼い主が見つからなかった場合、あなたが飼えますか?」と聞かれて、大事な選択をすることになります。私は来月に結婚のため今月中に引っ越す予定だったので「飼えません」と答えました。インコはその場で警察署に預けられ、そこで飼い主を待つことになりました。情報は警察署の落とし物掲示板に載せられて、いつでもネット上で検索できますが、画像も無く、表記も簡素で「鳥・青色・拾った日付と場所」等としか書かれません。もし飼い主が見つからず、飼われなかったインコはどうなるのかというと、犬猫のように保護されて里親を探されることもなく、おそらく処分されるのだと思います。このことは調べてもあまり情報が出てきません。また警察や保健所を批判する気持ちは一切ないです。

インコの保管期限まで3ヶ月はあったので、私はできるだけのことをしようと思いました。協力してくれる人もたくさんいました。まず保護した直後にこのことを相談した彼(今の夫)は、SNSで情報を拡散して飼い主探しを手伝ってくれました。私もまた、迷子保護ペットの掲示板に情報を書いて、それを友達が拡散してくれて、鳥の保護団体に情報拡散をお願いすることもありました。自分から発信するだけでなく、似たような条件で探している飼い主がいないか調べて話しかけることもありましたが、飼い主は見つかりません。そしてついに、インコの保管期限日を過ぎてしまいました。

あの迷子のインコはおそらく捨てられたインコだったのに、二度捨てられることになってしまいました。

飼い主を見つけるまで3ヶ月の期限付きでも保護するべきか、保護せずに野生で生きるようにしてやるべきか、リスクを取ってでも飼うべきなのか、私はどうすれば良かったんでしょうか。セキセイインコを捨てた飼い主は反省して欲しいです。そして保護した私の行動も正しかったのかどうか反省しています。今でもずっと忘れられない出来事です。

迷子になっても探せるように足輪を付けています

ペットが思うように懐かなくて可愛くなかったとしても、捨てないでください。飼えない事情があるときは、責任を持って里親を探してください。ペットにとって飼い主さんは友人で恋人で親で家族であり、ただひとりだけです。どうか、今飼われているペットたち、みんなが幸せに生きれられますように。

1 件のコメント:

  1. 私は セキセイを保護して 12年になります。元の飼い主とも 迷子掲示版で

    連絡がつきました。ここ3年間は 闘病が 続いて 費用がかかっています。

    それでも 大事な家族なので 出来るだけのことをしています。

    保護から飼育のパターンは 意外に多いみたいです。

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